経営者の立場で実際にコーポレートファイナンス経営を経験できるのは、ごく少数の人だけです。本講座では、一人ひとりが短時間で実践的にそのエッセンスを体験します  少人数限定

パチオリ ビジネスファイナンス

こんなことを学びます

パチオリ1で基礎を習得したリーダーが、実践的にビジネス・コーポレートファイナンス経営の経験を積むことで、経営数値に基づいた戦略分析力・企画実行力をさらに向上させることができるカリキュラムです。

ビジネス・コーポレートファイナンスは、ミクロの個々の経営のパフォーマンスとマクロの金融市場、資本市場とがつながるロジックです。外部株主との対話のベースとなるとともに、社内でも、その理解を浸透し、実際の行動につなげる必要があります。

・「企業価値とは何か?」
・株主の「期待を超える会社の価値」とは?
・「どうすれば、企業価値は、増えるのか?」

シミュレーションゲームで、実際に経験することで、「株主の期待値を超える企業価値創造の意味と手法」を体系的に把握します。

「パチオリ1」のカリキュラムでは、以下のような点を経験を通じて習得しました。
 ①ビジネスと「財務三表 B/S、P/L、C/F」のつながり
 ②「FCF フリーキャッシュフロー 」と企業価値の関係
 ③コーポレートファイナンス理論による実務的な「ダイレクト株価」の算出法
 ④「売上と利益中心の考え」から「未来視点のキャッシュフロー中心の思考」へ変化

今回は、固定資産投資を中心に、コーポレートファイナンス経営の中心となるFCFフリーキャッシュフローのマネジメントを総合的に経験します。

カリキュラム

§1 「パチオリ1」の確認と投資キャッシュフロー       1時
  ポイント:・営業所投資と減価償却 
   ・投資キャッシュフロー ・資金調達
  
  振り返りとまとめ
  
   ツール:パチオリファイナンシャルボードA
 

§2 ビジネスファイナンスと投資戦略            1.5時間
  ポイント:・FCF ・運転資金  
   ・WACC ・企業価値創造額 EVC 
   ・ROICバリュードライバー ・バリューツリー
   ・CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)
   ・利益と販売計画
   ・全体のプラニング 
  
  振り返りと発表 まとめ   
  
   ツール:パチオリファイナンシャルボードA
  
  (休憩)                        10分

§3 総合 FCF戦略経営ゲーム
  まとめの総合シミュレーション            1.5時間  
  
  振り返りと発表 まとめ
    
   ツール:パチオリファイナンシャルボードB

§4 全体のまとめ                      20分
  解説「FCF戦略分析と企画実行」と事例紹介
   
  (時間はおおよその目安)

主として使用する確認シート
 ・「ファイナンシャルレポート」・「株価」・「企業価値創造額EVC」
 ・「 ROICバリュードライバー」

1グループ3人、最大3グループ9人まで

使用ゲームツール「企業価値創造ゲーム PACIOLI(vers.8)μ」

準拠参考書:マッキンゼー・アンド・カンパニー「VALUATION(バリュエーション)」
      (邦題「企業価値評価 第6版 上下」) ダイヤモンド社 2016年

  参考書:加藤弘道著「直観でわかる経理のしくみ」東洋経済新報社
       (初版1998年 新版 2014年)

新しく習得する知識は、次のポイント

1)固定資産投資

 減価償却(げんかしょうきゃく)は、固定資産を各期の費用に変換するもので、費用でありながらキャッシュとして、外部に出ていきません

2)投資キャッシュフロー

 投資に関わるキャッシュフロー。営業キャッシュフローとFCFを構成

3)WACC(ワック)

 「加重平均資本コスト」コーポレートファイナンス理論の中核の概念の一つ。既に、パチオリ1でも登場

4)企業価値創造額 EVC

 株主の期待や要求のハードルを越えて、キャッシュフローと利益を生み出してるかを測るもの。企業によって、様々な呼び名があります。

5)ROA、ROE、ROIC(ロイック 投資資本利益率)

 資本の効率を表す指標です。外部から容易に計算できるか、企業内部で使いやすいか、意思疎通がしやすいかなどの視点で選択します。

6)ROICバリュードライバー

 現場の行動と株主の期待に応える企業価値の向上とを繋げるもの。オムロンなどが取り組む「ROIC経営」で、「顧客起点で、現場が自律的に考えて行動する」ための重要なツールとなっています。

7)利益分析と計画

 利益を増やすためには、パチオリ1でも扱った紫色の「μ(ミュー)」カード、「一件あたりの利益」を中心に計画をします。売上の分解(販売数量・販売単価)と費用(固定費・変動費)の分解による4つの要素をコントロールします。コーポレートファイナンス経営を実行するためには、年度の財務会計だけでなく、こうしたマネジメントの会計(管理会計)と繋げなければ、単なる「絵に描いた餅」になってしまいます。

8)CCC(シーシーシー) キャッシュ・コンバージョン・サイクル

 キャッシュの回転日数を指し、経営のスピードを表す指標。運転資金構造分析のモデルであり、売上債権、棚卸資産、仕入債務に分解されます。利益とともに、営業キャッシュフローを生み出す源泉になります。Appleは、製造業であるが、CCCに強みがあり、豊富なキャッシュを生み出している秘密がここにあります。

9)FCF戦略

 「使い道が自由なキャッシュフローFCF」を中心としてた戦略で、C/F、B/S、P/Lを総合的にマネジメントし、企業価値を高める戦略です。代表的事例としてはAmazonがあります。

「フリーキャッシュフローを増やすにはどうしたら良いのか」というFCF戦略を理解すると、様々な戦略分析フレームワーク(PPM戦略、マイケルポーターの5C戦略、戦略グループ、バリューチェーン戦略、VRIO戦略、SWOT等々)と経営数字をリンクすることが容易になります。

フリーキャッシュフローに基づく「企業を評価するシンプルで最強の武器(FCFダイレクト株価診断)」をさらにブラッシュアップすることにも繋がります。

マーケティング、技術、生産、流通、IT、海外、人事組織などの各戦略や様々なプロジェクトと財務戦略を結び付けることで、経営者視点で、これまでより一層トータルに、全体的、戦略的にに捉える判断力が向上します。経営戦略の分析や立案、実行、評価に関わる人、またマネージャーやリーダーのための講座です。
これからの経営者、経営幹部を目指す方は、本講座で経営のセンスに更に磨きをかけることができます。

「座学やエクセル演習では、とてもここまで到達できない」と従来の方法の企業価値研修講師を嘆かせたパチオリ2をお早めにご体験ください。

これまでの実績

「パチオリ」は、これまでに、トヨタ自動車、花王、JT、NEC、オラクル、三菱マテリアル、伊藤忠商事、丸紅、日本生命、オリックス、イオン、エルメス、など多くの企業で、経営者研修、マネージャー研修、グローバルリーダー研修、リーダー研修、新入社員研修や社内プログラムとして採用されています。

数万人のリーダー、マネージャー、経営者が、財務会計に対する自信を得て、育っていったパチオリの最新講座です。

開催日程

・2020年2月28日(金) 13:00~17:30

開催場所

東京メトロ半蔵門線/東西線・都営新宿線 九段下駅 徒歩1分
ナレッジソサエティ フロア セミナールーム 東京都千代田区九段南 1-5-6   りそな九段ビル 5F 

この講座の先生

講師名
 加藤 弘道(カトウ ヒロミチ)
松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。   
教育研修においては、劇作家の井上ひさしさんの言葉「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」をモットーに工夫しています。

経営ラーニングデザイナー 価値創造研究所所長
公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント
㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長

東京生まれ
東京大学文学部文化学科卒業
民間企業勤務の後、「公益財団法人日本生産性本部経営コンサルタント養成講座(1年コース)」修了
同主任経営コンサルタントとして、経営コンサルティング、企業研修などに従事
株式会社ミドスト(現株式会社ラーニングデザイン・アソシエーション)設立 代表取締役
ラーニングデザインによるゲーム感覚の経営教材、コンサルティングツールを開発し、企業に社内プログラムとして提供及び企業研修、経営コンサルティングに従事
また、上場企業の取締役及び代表取締役、独立行政法人中小企業基盤整備機構の本部プロジェクトマネージャー等を歴任

・商社バリューチェーン戦略ゲーム 
・製薬業営業戦略ゲーム 
・BtoB戦略ゲーム 
・マーケティング戦略ゲーム SKY(スカイ) 
・貿易ゲーム IXport(イクスポート) 
・広告業戦略ゲーム 
・株式投資ゲーム brusa(ブルサ) 
・財務会計・ファイナンス入門ゲーム PACIOLI(パチオリ) 
・IFRS国際会計基準ゲーム 
・トヨタ生産方式ゲーム 
・日本経済ゲーム 
・イノベイティブ対話ツール akari(アカリ) 
・World Famous Company 診断ツール

「直観でわかる経理のしくみ」(新版)
「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など

新日本製鐵株式会社 三菱マテリアル株式会社 花王株式会社 不二製油株式会社 デュポン株式会社 ファイザー株式会社 ノーベルファーマ株式会社 東急車両製造株式会社 日本たばこ産業株式会社 丸紅株式会社  伊藤忠商事株式会社 阪和興業株式会社 新光商事株式会社 イオングループ 株式会社マックスバリュ西日本 エルメスジャポン株式会社 株式会社フォーシーズホールディングス オラクル株式会社  NEC日本電気株式会社 藤田観光株式会社  伊藤忠人事サービス スタッフサービス ヤマト運輸株式会社  (旧)営団地下鉄 日本郵船株式会社 株式会社トヨタ自動車 株式会社ジェイアール東日本企画 株式会社東急エージェンシー 東急コミュニティ会社 株式会社三菱東京UFJ銀行  日本政策金融公庫 日本生命保険相互会社  三井住友海上火災保険株式会社  オリックスグループ  協同リース株式会社  横河レンタ・リース株式会社 株式会社東京証券取引所グループ 独立行政法人中小企業基盤整備機構 公益財団法人日本生産性本部 財団法人四国生産性本部  (旧)日本道路公団 社団法人中部産業連盟等

当日の流れとタイムスケジュール

1.始めに(アイスブレイク)
2.本日の流れの説明
3.簡単な講義
4.「PACIOLI」によるゲーミングワークショップ
5.ワークショップごとの振り返り
6.補足的な講義
7.全体の振り返り
8.質問タイム

4.5時間 

こんな方を対象としています

・経営戦略分析力・企画実行力を高めたいリーダー、マネージャー、経営者、専門家の方
・企業や経営者への提案力を高めたい方
・会計、コーポレートファイナンスの学習にあまり時間を割けない多忙の方で、実際に使えるノウハウを短時間で得たい方

受講料の説明

受講料 お一人様 52,800円(税込)  ツール使用料が含まれています

参加募集人数

6名 または 9名 限定(開催日によって異なります)

受講する際に以下をお読みください

本講座は、既に「パチオリ1」の講座で、財務三表とビジネス・コーポレートファイナンスの要点を経験を通して把握されたリーダーの方のためのステップアップ講座です。まだ「パチオリ1」の講座を受講していない方は、先に、「パチオリ1」の講座を受講をお願いします。

なお、会場によっては、外部の話声が若干入ってくる場合がありますので、ご了承ください(進行には支障ありません)。

主催者

主催 株式会社 ラーニングデザイン・アソシエーション
   東京都千代田区千代田区九段南1-5-6
       りそな九段ビル5F KSフロア
共催 株式会社 アバンティス

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