オリンパスと大王製紙 優良企業という思い込み

オリンパスは技術とマーケティングで内視鏡が75%のシェアを持つという世界の優良企業であった。

大王製紙もまた製紙業界第三位という優良企業たった。

優良企業でも時に過ちはある。

キャッシュフローが潤沢であっただけに、甘い投資を行っていたのだろう。

「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」

挫折を知らずに若くして企業のトップにたった大王製紙の三代目社長にも過信があり、

「挫折などありえない」「あってはいけない」という思い込みがあった。

「取り返せる」という甘い期待があった。

「過ちて改めざる、之を過ちという」

孔子は言う(論語)。

誰にでも過ちはある。

過ちを隠してはいけない。

過ちを認めることに躊躇してはいけない。

過ちを認めず、過ちを直すことをしないということが、本当の過ちだよ。

およそ二千五百年経ても、人間は変わらない・・・。