「一つの峠を越えてホッと息をついたら、

また峠が控えている」

とめどもなく、次から次へと峠が続いているのだ。

時には、雨に降られ、風に吹かれ、重い足を引きずる。

思わぬ温かい日差しに、しばし小鳥の声を楽しむこともある。

暗い谷間の道をコツコツと登ってきたら、

思わず、見晴らしの良い頂上に出てしまうこともある。

元気にまた懸命に、歩めるだけ歩むしかない。

若葉の季節に、

真夏の青空の中を、

紅葉が赤く燃える脇を、

みぞれ舞う下を…。

避けられないものであるならば、ただ前へ。