今から270年ほど前。

江戸時代の中期、享保の時代。

京都の商人出身の石田梅岩が、「都鄙(とひ)問答」で商人の道を説いた。

「心学」と言われる石田梅岩の思想は、日本の経営思想の原点として、今も大きな影響を及ぼしている。

「売り先の心にかなうように 商売に精を入れて勤めれば、生活に苦労することはない」

「富というものの主人は、(個人ではなく)天下の人々だ」

「一銭でも惜しむという気持ちは誰でも同じだから、売り物には、年を入れて、少しも粗末にしないで、売り渡す。

そうすれば、買う側の人も、始めは、お金が惜しいなと思うが、品物が良いので、自然と惜しいという心もなくなる」

「買い先の惜しいという心を、善かったという心、満足に変えるということ以外に商人の道はない」

石田梅岩の思想は、京都の老舗だけでなく、多くの会社の経営に今も生きている。