「昆布水」が、テレビや新聞で話題だ。

昆布は、その成分が、中性脂肪や血糖値上昇の抑制、また紫外線から肌を守る効果、ダイエット効果などがあることが、最近わかってきた。

しかし、消費者の方では、「面倒くさい」、「和食は作らない」、「出し殻を捨てるのが、もったいないなど」が理由になって、売上は減っていった。

これに危機感を抱いたのが、大阪の昆布問屋の主人・喜多條清光さん。

こうした「売れない理由」を突き止め、「買わない理由」のない調理法を考案した。
それが「昆布水」だ。

昆布を細く刻んで、水に入れてひと晩置くだけでできる。
ただの水が、さまざまな料理や調味料としても使える「おいしい水」に変わる。

「手軽で」、「洋食にも合い」、「出しガラも有効活用できる」という
「買わない理由」を、逆さにひっくり返して、「買いたい」ヒット商品とした。

 この商品の実現のネックになっていたのが、業界の常識だった。
形の良さも評価される昆布では、切り刻んて小さくするという発想は出てこなかったと言う(日経新聞)。

商品が「売れない理由」、顧客が「買わない理由」の中には、案外、供給する側の「業界の常識」というものがあるのかもしれない…。