低価格「3Dプリンター」は、「21世紀の産業革命」をもたらすか?

「3Dプリンター」の注目度が急上昇している。

「3Dプリンター」は、3次元のモノを複製するプリンターだ。

紙に印刷するものではなく、立体物をプリント(複製)する。

初めに立体物を3次元でスキャニングする。

そのデータで「3Dプリンター」を動かす。

ノズルから樹脂が吹き出し、「ろくろ」で作るように徐々に立体物が再現されていく…。
「3Dプリンター」は、すでに産業界では、プレゼン用の模型、試作品、モックアップなどに広く使われ始めていた。

これまで数千万円していた価格だが、最近では、個人でも手の届く数万円から数十万円の機器が登場してきた。

低価格の「3Dプリンター」は、「21世紀の産業革命」をもたらすのではないかとも言われる。
オリジナルさえあれば、どんなものでも、安価にプリント(複製)できてしまう。

パソコンと「3Dプリンター」があれば、個人でも欲しい「モノ」を「机の上で」簡単に「製作」してしまうことができるのだ。

「モノづくり」「製造」の概念も変わってしまう。

流通面でも将来、大きな変化が起きるのかもしれない。

ある人が、ちょっと変わった形をした「コップ」を創作したとする。

これと同じものを友人にプレゼントしようとしたら…?

モノを送る必要はない。

コップのデジタルデータを友人に送信する。

友人は、3Dプリンターで出力し、出来てきたコップでお茶を飲む…。

これは、昔、テレビのSFドラマで見た「瞬間物質移動機?」だろうか…?

本や音楽がデジタル化し、世界中でダウンロードされるようになった。

そして、「モノ」でさえデジタル化し、ダウンロードされる時代になったようだ。

「デジタル(情報)」が、「モノ」を作り出す時代。

低価格「3Dプリンター」の登場は、産業や社会、ライフスタイルにも大きなインパクトを与えそうだ…。