「コモディティ化」と言う言葉は、製造業にとっては「恐ろしい」言葉でもある。

「コモディディ化した商品」とは、特殊・特別な価値を持った商品ではなく、ありふれた「汎用品」になることを意味しているからだ。

最先端の商品でも、すぐに模倣され、機能や品質、ブランドで差別化できなくなり、いかに安いかという「価格」の勝負になってしまうのだ…。

コモディディ化を乗り越えようとする方向の中で、「顧客の経験価値」がますます重視されてきている。

品質や機能だけではなく、「驚き」や「喜び」という情緒的価値を感じてもらうものだ。

「顧客の経験価値」は、「旅行体験」に似ている。

旅行では、驚きや喜びという情緒的な価値を感じることが多い。
旅行の目的にもなっている。

旅先での、「今」、「ここで」という時間と空間の限定性の中での「出会い」が感動を呼ぶ。

旅行先の場所や事物の背景や物語が、自分個人の持つ背景(コンテクスト)や物語(ストーリー)と交錯して、新たな驚きと感動、喜びを生みだす。

これが「旅行体験」だ。

コモディティ化を乗り越えていくには、
「旅行体験」のように、

商品の持つ背景やストーリーを訴えるとともに、
顧客の一人ひとりが持つ持つ背景やストーリーを把握して、
両者が、「今」、「ここで」、「出会う」という場を設定することだ。

その鍵となるのが「イマジネーション」「想像力」だ。

企画する側の「イマジネーション」であり、
顧客の「イマジネーション」の活性化だ。