「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則」という魅力的なタイトルの新刊を見つけた。
斬新な発想で注目されるエイドリアン・ベジャンという工学系の学者の書いたものだ。

生物と無生物も「ある物理法則」に従う。
機械も社会組織もこの「法則」に従う。

この物理法則とはどんなものだろうか?

簡単に言うと、「万物は、より良く流れるようにデザインされる」ということになろうか。

「流れ」や「動き」は、生物の本質のようにも思えるが、
確かに「川の流れ」という非生物的なものも、非常に生物的なもの、
「生きている」かのように思えるものだ。

水の流れだけでなく、大気の流れもある。
竜巻は、まさしく、巨大な生物の動きのようにも思える…。

「流れ」は、決して、「生物」だけのものではない。
「万物」なのである。

そして、「かたち」は、この「流れ」を良くするようにデザインされる、
というのが、著者の発見したところだ。

「デザインされる」だけではない。

「流れが良くなるように(効率的に)デザイン的に進化せざるをえない」。
逃れることのできない宿命(決定論)と言うのである…。

「決定的」であるから、進化を予測できるのだ、予見できるのだと
著者は述べる。

未来を先取りすることもできるというわけだ。

そこまでは、よくわからないが、
デザインの根本に「流れ」があるというのは、大きなヒントだ。

確かに「流れ」は、デザインの本質を形成しているものなのかもしれない・・・。