「KJ法」を久しぶりに行う。

やはり素晴しい方法だと改めて感心した。

「KJ」とは、文化人類学者の川喜多二郎先生のイニシャルだ。

「KJ法」は、問題分析などに使う日本が誇るすぐれた「発想法」だ(「親和技法」と紹介されることもある)。
文化人類学では、「フィールドワーク」として、現地で「部族」の生活を観察していくことが多い。

観察したことを「カード」1枚に1項目ずつ書いていく。

問題は、その後だ。

文化人類学という学問が成立する以前は、例えば、西欧の宣教師などが

世界各地へ派遣されて、現地の社会について観察していた。

彼らの価値観で、現地の社会を「不道徳」とか「未開」と記述することが多かった。

しかし、社会には、それぞれの価値観と構造(社会のしくみ)がある。

これらを立体的に浮かび上がらせて理解するのが文化人類学だ。

話は戻るが、問題は、カードに書かれた情報。

川喜多先生は、このカードを「自分の持ってる価値観」や論理によって、「ああ、これはこういうことだね」と勝手に

関係付けることを戒めている。

「情念」で、カードが動いていくことを感じて、動きを助けるような感じで、カードが似たもの同士、次第に集まっていくことを助けていく、ということを重要視している。

このあたりがポイントだと思う。

人はともすると自分の価値観や論理で、情報を整理していってしまう。

情報をまとめ上げていく過程では、「強引な議長」にならず、「真意」や背景にある気持ちを聞いていくことが重要であり、それがあとで問題解決の鍵となる可能性もある。

「KJ法」は、「発想法」の技法の一つにとどまらず、「他を理解する」とはどんなことかを教えてくれるものだ。