トム・ゴリサーノは、上司にあるビッグビジネスの提案をした。
しかし、上司は、「儲かる訳がない」とその提案を聞き入れなかった。

1971年、ゴリサーノは、会社を辞めてペイチェックス (Paychex, Inc.)を設立した。
今、ペイチェックスの顧客数は、60万社近くになっている。
しかも売上高純利益率は30%に近い。

ペイチェックスのサービスは、 中小企業を対象にした給与支払事務代行、納税代行、人材管理、従業員福利厚生など人事まわりの仕事だ。

顧客の中小企業の従業員数は、平均で14人ほどだ。
このような中小企業は、顧客にならないと思われていたのだ。

ペイチェックスは、中小企業にこう提案している。
「あなたの仕事は、お客様のお世話であって、給与計算管理ではありません」

日本では、ここまで徹底した中小企業向けサービスはまだ無いように思える。
ビジネスにならないと思えた分野でも、案外、大きな市場もあるものである…。